top of page
執筆者の写真光司 戒能

Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ Licks #1

今回はYouTubeにアップしたツーファイヴワンフレーズの解説です。


ツーファイヴワンはジャズの超王道の基本進行。

必ず練習しましょう。





Exercise


今回のLickはジャズスタンダードの定番曲であり、僕の大好きな曲でもある

”There Will Never Be Another You”の最初の4小節を例にしています。



Lick1

・1〜2小節目


ほとんどE♭Δ7のコードトーンを上昇&下降しただけ。


・3小節目


YouTubeにLageがホレス・シルヴァーの”Peace”をソロで弾いてる動画があるのですが

そこから持ってきたフレーズです。

これの0:53あたりです。





・4小節目


Dominant7th Licks #2で紹介したフレーズをそのまま使用しています。

コードも同じくG7です。Lageがよくやるやつですね。



Lick2

・1小節目


ここで僕がかなり大切にしている事をお話します。


僕はフレージングの際にコードをかなり意識しています(多分みんなそう)

コードには様々なヴォイシングがあるので、それをなぞるだけでも無数にフレーズが展開出来ると思っています。


例えばこのフレーズの最初の4音を押さえてみてください。


「E♭、B♭、D、G」


ジャズギターを練習した事がある人は必ず押さえたことがあるコードフォームです。


いわゆる「5弦ルートのMaj7th」ってやつです。


これをなぞっているだけなのです。

それだけでも結構カッコいいですよね。

音の跳躍が割と大きいので好きです。



・2小節目


Lageがめちゃくちゃよくやるやつ。

下降して少し戻ってまた下降するやつ。


これの面白いところは運指です。


「人、小、中、子 / 人、中、子、人」


結構独特ですよね。

Lageは「そこ小指だろ」ってところで薬指や中指を使ったり

「そこ薬指だろ」ってところで小指使います。


しかし今回のフレーズは、先ほど上で述べた「5弦ルートのMaj7th」の押さえ方を考えると納得いきます。


彼もそのような事を考えているのかなと勝手に思っています。



・3小節目


これ実は、もともとLick1の3小節目と一つのフレーズだったのです。

上の動画を見れば分かるかと思います。


今回は前半部分をLick1、後半部分をLick2として使用しました。



・4小節目


これは僕がよくやるやつ。

銘さんに習っていた時に教えてもらったオーギュメントフレーズ。

「G7のR、M3、♭13」をなぞりながら下降するフレーズです。

実は3種類の音しか使ってないんです。



Lick3

3〜4小節目がポイントなのでそこだけ解説します。


・3小節目


「Dm7のm7、m3、11」

を弾いています。

あえてRを省いて弾いています。


Rはベーシストに任せて、省いた分他の音が積める


という考え方をよくします。



・4小節目


そして3小節目のヴォイシングから1つだけ半音下げると

「G7のM3、m7、R」になります。


このようになるべく音を変えずにヴォイシングしていくの(ヴォイスリーディング)が好きなのです。。



おわりに

今回特に大切なのは


色々なヴォイシングをそのままフレーズにしてしまう


という考え方です。

意外とカッコいいし楽しいのでオススメです。


今回は以上になります。

ありがとうございました。





絶賛生徒募集中です。

オンラインでもレッスン可能ですので、是非お問い合わせ下さい。


最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page